合意形成と仮設検証でアイデアをカタチに!(1/2)

大江由起さん、原田康弘さん、井上 静さんインタビュー
この仮説検証のWHY!?(なぜ)
ものづくりをビジネスにつなげたい!
この仮説検証のRESULT!?(どうなった!?)
技術ありきの発想から転換、
顧客インタビューの重要性を再認識!
新たなアイデアを事業化するプロセスで行き当った2つの課題。プロジェクトを動かすために欠けていたモノとは――?

この仮説検証のWHY!?(なぜ)
アイデアの事業化を阻む壁を乗り越えたかった

 

「他社がまねするような商品をつくれ」

創業者、早川徳次の名言に象徴されるように、独自のアイデアと高い技術力をもって新しい商品を世に送り出してきたシャープ株式会社。

次なる商品の種を見出そうと社内でアイデアソンを実施したところ、「NFC(近距離無線通信) タッチディスプレイを活用した観光コンシェルジュ」というアイデアが生まれ、その事業化に向けたクロスファンクションチームが結成されました。
プロジェクトのリーダーを務めた研究開発本部の大江由起さんは早々に2つの課題に行きあたります。

「アイデアをカタチにするには、どうしたらいいのか、悩んでいました。また、チームビルディングも大きな課題でした。組織横断型プロジェクトなので、同じ本部であっても個々の所属部署は違いますし、勤務している場所も違います。世代や経験値もばらばらで、チームとして活動することの難しさに直面していました」(大江さん)

外部の助けが必要だと感じ、情報収集をした大江さんはHackCampの存在を知ります。
HackCampはアイデアソンやハッカソンの実績が豊富なだけでなく、代表の関が地域活性や町おこしなど観光に近い領域でも活動しているため、大江さんは「うまくハマりそう」と直感。
メールでの相談を経て、HackCamp副社長の矢吹との打ち合わせに臨みました。

「矢吹さんはアイデアソンのファシリテータとして知っていましたが、実際にお会いしたらすごくパワフルで、一緒に取り組んでくれそうな方だと思いました。また、活動期間は実質4カ月間しかなく、限られた期間と予算のなかでどこまで出来るのかを親身になって考えて下さって、それが担当者としては有難かったですね」(大江さん)

この仮説検証のHOW(どうやって)
仮説検証ワークショップを通して課題が顕在化

大江さんとの打ち合わせを経て、HackCampが提案したのはギルドワークス株式会社と連携した新サービス「発火ワークス」です。

具体的には「視覚会議®と「仮説検証ワークショップ」の2つのフェーズから成ります。前者はクロスファンクション型の組織だからこそ直面するチームビルディングの難しさという課題を解決することが、後者は「NFCタッチディスプレイを活用した観光コンシェルジュ」の事業化を検証することが、それぞれの目的です。

最初に実施した視覚会議®では、さまざまなツールを使って文字通り会議を視覚化し、短時間で合意形成を目指します。
今回は「NFCタッチディスプレイを活用した観光コンシェルジュのありたい姿」をテーマに、ホワイトボードにキーワードをどんどん重ねていきました。
メンバーの発言にヒントを得ることもあれば、自分の出した言葉が思わぬ方向に発展することも。

そのプロセスから、チームの方向性が少しずつ定まっていきます。

大江さんは全員が同じ方向を向くことが理想だと考えていましたが、「矢吹さんが『7、8割くらいでいいんですよ』と言って下さって精神的に楽になれた」そうです。

50分で合意形成を可能にする視覚会議®の様子

50分で合意形成を可能にする視覚会議®の様子

次なる仮説検証ワークショップは合計5回にわたって実施されました。

実施スケジュール

「『仮説キャンバス』を作ったのは初めて。最初は顧客のところを書くのが難しく、曖昧な表現になってしまいましたが、ワークショップに取り組みながらメンバーと一緒にブラッシュアップしていきました」(大江さん)

顧客へのインタビューをもとにまとめた「検証結果シート」

顧客へのインタビューをもとにまとめた「検証結果シート」

続いて、仮説検証方法のひとつである顧客インタビューについて、事前のスクリプト作成からアポ取り、事後の仮説修正まで、ひと通りのレクチャーを受けます。
その過程で浮かび上がったのはインタビュー件数が不足しているという課題でした。

「これまでは実際にデモ機を持って外に行くようなことをしていなかったんです。今回は4つの自治体にインタビューしました。ある自治体で課題になっていることが、別の自治体では課題ではなかったりして、やはり聞かなくてはわからないと思いました。仮説が合っているのかどうかを自分で確認できて良かったです」(大江さん)

大江さんの先輩にあたる技術戦略グループ主事の原田康弘さんは顧客インタビューを通して、大江さんが成長する様子を見守っていました。

「最初のインタビューはぼくがかなり喋りましたが、回数を重ねるうちに大江さんも慣れていったのでしょう。順序立てて話せるようになっていきました。最後は大江さんがほぼ1人で進めました」(原田さん)

次回は!?

いかがでしたか?この仮説検証のRESULT(結果)はこちらからごらんください。

合意形成と仮設検証でアイデアをカタチに!(2/2)

インタビューイプロフィール

※ワークショップ開催時所属部署

研究開発本部 総合技術企画部

事業ブリッジ

大江由起(おおえ・ゆき)さん

兵庫県生まれ。2014年、奈良女子大学大学院を修了後、シャープ入社。研究開発本部総合技術企画部に配属。各研究所の技術をビジネスへつなげる技術企画業務に従事し、現在に至る。趣味はクラシックバレエ。

研究開発本部 総合技術企画部 技術戦略グループ

主事

原田康弘(はらだ・やすひろ)さん

1973年、兵庫県生まれ。1999年、大阪市立大学大学院修士課程を卒業後、シャープ入社。生産技術開発本部を経て、研究開発本部基盤技術研究所に配属。次世代光ディスクの開発に従事。2011年、同本部総合技術企画部へ異動となり、現在に至る。趣味は、新しいモノ/コトを見つけること。最近の楽しみは、長男のサッカーの試合を観戦すること。

ブランディングデザイン本部 デザイン開発センター

UXデザインスタジオ デザイナー

井上 静(いのうえ・しずか)さん

愛知県生まれ。2013年、京都市立芸術大学プロダクトデザイン専攻を卒業後、シャープ入社。UXデザインスタジオに配属。BtoB向け商品やスマートフォンのUX開発を担当。社外でも「UXTED」というクリエイティブ活動を中心にアイデア・プロトタイピング提案を行う。

 

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