世界随一の技術開発のコア拠点をハックする!

ダイキン工業 稲塚徹さん&足利朋義さんインタビュー

このハッカソンのWHY!?(なぜ)
技術のダイキンにふさわしい柔軟な発想の必要性を感じていたから
このハッカソンのRESULT!?(どうなった!?)
普段の業務では気づきにくい視点や斬新なアイデアが続々誕生!
グローバル空調総合メーカーのダイキン工業が更なる技術の高みと社会貢献を目指し、2016年10月29日(土)30(日)の2日間にわたって「ビル空調ハッカソン」を開催。自主参加の社員も含む参加者53名から飛び出したアイデアとは――。

前編記事(1/2)はこちらからどうぞ

このハッカソンのRESULT(結果)
普段は気づきにくい視点や斬新なアイデアが続々誕生!

2日目15時半にハックタイムが終了。今回の成果発表はプレゼンテーションを行いながらデモを披露するのではなく、プレゼンのあとに各チームの座席でデモを行なう「タッチアンドトライ」方式です。どのチームもアイデアの独自性や有用性などをアピールしていました。

各チームの座席でデモを実施

各チームの座席でデモを実施

全チームの発表が終了した後は審査発表と懇親会です。審査委員はダイキン工業顧問の金田さん、TIC副センター長の稲塚さん、主任技師の下津さん、NTT西日本の中村さん、ABEJAの岡田さん、そしてHackCamp矢吹が務めます。

最優秀賞は、空調温度の設定変更の際、自分の意見を他人の意見で上書きしないサービス「DDS(ダイキン団子システム)」でした。DDSは空調が強過ぎても弱過ぎても自分の意見を言いにくいという心理に着目し、AI(人工知能)を用いることでユーザー全員の意見を汲み取って反映させることができます。

「ビル空調の課題を技術的な側面ではなく、ユーザーの心理的な側面から捉えてリフレームしました。エンジニアはビル空調の課題を、ビル空調を進化させて解決しようと考えがちですが、そうではないアプローチをしている点がこのサービスの面白いところです」(チームDDSリーダー)

ユーザーがAIのぴちょんくんと対話。見やすいインターフェースで好印象

ユーザーがAIのぴちょんくんと対話。見やすいインターフェースで好印象

続く優秀賞には2チームが選ばれました。

ユーザーと音声対話をしながら空調設定をカスタマイズしてくれるプロダクト「Airge(エアージュ)」と、レストランチェーン向けのサービスで、座席ごとにピンポイントで空調をコントロールする「Point Air」です

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見事最優秀賞に輝いた、「DDS(ダイキン団子システム)」

見事最優秀賞に輝いた、「DDS(ダイキン団子システム)」
(Photo by :集合写真家 武市真拓)
このハッカソンのNEXT STEP(次のステップ)

 

ハッカソンをビジネスにつなげるために多くの社員を巻き込んでいきたい!

大盛況のうちに閉幕したビル空調ハッカソン。開催に向けて尽力してきた稲塚さんと足利さんは確かな手ごたえを感じたようです。

「まず貴重な週末を使ってまで、社員と共に新たな価値創出に挑んでいただけたことがありがたかったです。今回、皆さんからいただいた多様な『コト』に対する価値のご提案は、社員だけでは生まれ得ないものでした」(稲塚さん)

「ユニークなアイデアがたくさん出たことはもちろんですが、通常業務では出会えない方々に多数ご参加いただけたことも大きな収穫でした。当社のようなメーカーがIoT分野に取組む上で、様々な業種・業界の方とつながり、コミュニティを形成することが必要不可欠です。今回得たものをベースにして、さらなる『協創』に挑んでいきたいと思います」(足利さん)

さらに、稲塚さんは「ハッカソンを打ち上げ花火で終わらせる気はない。今回のような取組みを継続して、こうした場があることをより多くの社員がもっと知るべき」とも語っています。参加した社員からも「若手社員にもどんどん参加してほしい」との声が上がりました。

アツい2日間を過ごした参加者たち

(Photo by :集合写真家 武市真拓)
アツい2日間を過ごした参加者たち

HackCamp矢吹から、ハッカソンを終えて

HackCamp 矢吹の画像

「このままではいけない、コトの価値を提案しなければ!」という危機意識がハッカソン開催の原動力になったと伺いましたので、コトの価値につながるようなアイデアが生まれるプログラム設計を意識しました。事前に視覚会議®を実施したのも、アイデアソンに時間をかけたのも、そのための必須プロセスです。実際、2日間でたくさんのアイデアが生まれましたし、ご担当の方からは「単なるイベントで終わらせず、価値検証フェーズに進みたいと思った」との感想をいただきました。引き続き、ご支援させていただけたら幸いです。

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インタビューイプロフィール

稲塚徹(いなづか・とおる)さん

テクノロジー・イノベーションセンター 副センター長
1983年、ダイキン工業株式会社に入社し、主に蒸気圧縮式HPサイクル、デシカント式HPのシステム、要素技術の研究開発に携わる。2008年、環境技術研究所エグゼクティブリーダーを経て専任役員、環境技術研究所長就任。2010年、常務専任役員就任を経て2015年11月 テクノロジー・イノベーションセンター副センター長に就任し、現在に至る。

足利朋義(あしかが・ともよし)さん

イノベーション戦略室
2004年、ダイキン工業に入社。ビルの空調コントローラの企画・開発を担当。 現在は、2015年よりオープンしたテクノロジーイノベーションセンターでは、IoT技術分野の探索・企画に関わりつつ、アイデアソンやハッカソンなどの外部協創の活性化に取組んでいる。

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