マラソンをITのチカラでもっと楽しく面白く!

共創フェーズ
東北風土マラソン&フェスティバル 竹川 隆司さん/田中 真史さん インタビュー
このハッカソンのWHY!?(なぜ)
東北風土マラソンをもっと盛り上げたかったから。
このハッカソンのRESULT!?(どうなった!?)
アプリ実践の場があることでモチベーションアップ、
あらゆるマラソン大会に活用可能なアイデア続出!

世界初の「本当に走るハッカソン」では実行委員も驚くアイデアが続々誕生。そこで生まれたアプリやシステムは東北風土マラソンの現場で実際に使用してみることに。

前編記事(1/2)はこちらからどうぞ

このハッカソンのRESULT(結果)
入賞者には東北風土マラソンで実証実験を行う権利を進呈

JINS MEMEをつかったランナー体力可視化アプリ「ガソリンメーター」の表彰式

JINS MEMEをつかったランナー体力可視化アプリ「ガソリンメーター」の表彰式

審査の結果、最優秀賞は、ランナーの体力という本来可視化できない数値を、独自のアルゴリズムを設計し可視化するアプリ「ガソリンメーター」に贈られました。使用するガジェットはJINSが提供するセンサー付きメガネ「JINS MEME」。ランニング中の姿勢がリアルタイムで把握できるので、過度な負担がかからないようにランニングフォームを意識しながら走ることができます。

続く優秀賞にはソフトバンクのロボットPepperを介して参加者が応援メッセージを送り合う「CHEERING RELAY」と、光るカード型ビーコンPicapicardを使った写真交換アプリ「みんなカメラマン」が輝きました。

「審査ではアイデアや完成度よりも、どれだけさまざまな人たちの悩みを解決できるか、テーマ性を重視しました。ガソリンメーターはランナーなら誰もが欲しいと思うアプリ。最初にアイデアを聞いたときは『本当に出来るのか?』と思いましたが、彼らは独自に計算式まで編み出して開発したところが素晴らしかったです」(竹川氏)

受賞した3チームには東北風土マラソンの場でアプリを実証実験する権利が与えられました。多くのハッカソンはモックアップ完成がゴールですから、実際に試す場は用意されていません。

「東京マラソンのような大規模イベントや、競技団体公認のオフィシャルな大会では実績のないシステムを持ち込むのは難しいでしょうね。その点、東北風土マラソン&フェスティバルはファンラン大会だけに、ランナー、ボランティアの方のためになる新しいアプリやサービスを試しやすいですから、ハッカソンとの親和性が高いと思います」(竹川さん)

大会当日、受賞チームのメンバーはスタート直前までシステム開発に取り組み、マラソン開始後もトラブル対応に追われていましたが、それでも他ではできない経験ができたようです。また、ランナーとしてフルマラソンに挑戦したり、東北の日本酒や美味を味わったり、ハッカソン参加者も東北風土マラソン&フェスティバルを存分に楽しみました。

このハッカソンのNEXT STEP(次のステップ)
参加者のダイバーシティを推進し、パワーアップを図りたい!

「走る+アイデア+アプリ」をフックに、国内外から東北に足を運ぶ人が増えてほしい

「走る+アイデア+アプリ」をフックに、国内外から東北に足を運ぶ人が増えてほしい

世界初の試みである本当に走るハッカソンを振り返って、田中さんは「次につながる感じが良かった」と言います。

「初めての開催でこれだけ面白いアイデアが出ましたからね。場所や参加者を変えたら、どんなアイデアが出てくるのか、妄想が膨らんじゃう(笑)」(田中さん)

「次はもっといろいろな人に参加してほしいですね。女性とか、東北風土マラソン経験者とか。今回は楽しく開催できたことに意義がありましたが、次はさらに質を重視したいと思っています」(竹川さん)

ハッカソンの質が高まれば、マラソン大会を面白くするアイデアの質も量も増大すると期待されます。マラソン大会をイノベートするアイデアが生まれるかもしれません。

竹川さんの「東北を笑顔にしたい」という思いから生まれた東北風土マラソン&フェスティバル。これからの展望を伺いました。

「マラソン大会をフックに、国内外から東北に足を運ぶ人が増えてほしいと願っています。メドックマラソンは参加者の4割が外国人ですが、なんとメドックワインの消費も輸出4割と、海外比率が同じなんです。偶然かもしれませんが、メドックマラソンがメドックワインを有名にしたことは間違いありません。東北風土マラソン&フェスティバルが東北のお酒や食を世界に広めるきっかけとなることを、また、この大会が地域に根差し、地域の人々が自分事として率先して取り組むイベントとなることを願っています」(竹川さん)

「東日本大震災が発生したとき、事態を重く受け止めてしまったからこそ支援活動に踏み出せなかったと後悔している人もいるはずです。しかし、歳月と共に被災地が必要としていることも変わります。出来る時に出来る人が関わればいい、それが社会だと思うのです。今だから出来ることもきっとあるはず。一見するとマラソン大会はカジュアルな支援に思えるかもしれませんが、5年前に支援活動の一歩を踏み出せなかった人にとっても、東北風土マラソン&フェスティバルは被災地支援の扉を開くきっかけになるかもしれないし、そうなれたら嬉しいです」(田中氏)

ありがとうございました。

HackCamp 関から、対談を終えて

HackCamp 関の画像

まずは東北風土マラソン&フェスティバル2016の成功、おめでとうございます!
初めは大会運営に役立つアプリをご提案するつもりが、お二人のアツい思いを伺ううちに、これはハッカソンしかないと確信しました。
企画で意識したのはハッカソンの成果を大会当日に結び付けること。
事前準備だけでなく、ハッカソン終了後も参加者とコミュニケーションを取るなど、大会に向けて伴走させていただきました。
東北風土マラソンは最先端ITが使われる、ITのファンラン大会でもあると認知されるように、これからも一緒に盛り上げていきたいと思っています。

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プロフィール

竹川隆司(たけかわ・たかし)

代表理事 竹川隆司(たけかわ・たかし)

国際基督教大学を卒業後、野村証券に入社し、ロンドン赴任などを経てベンチャー企業経営に参画。2011年に朝日ネットに入社、米国子会社の設立などに携わり、2014年に同社を退社。同年、(一社)東北風土マラソン&フェスティバルを設立して代表理事に就任、現在に至る。米ハーバードビジネススクールMBA取得。第4回「社会イノベーター公志園」出場。

実行委員 田中直史(たなか・なおぶみ)

実行委員 田中直史(たなか・なおぶみ)

大手ゼネコン、ネットベンチャー、ヤフージャパン株式会社、楽天株式会社を経て、株式会社ラストワンマイルを創業。アスリート向けソーシャルファンディングサイトの立ち上げや白馬国際トレイルランなどのスポーツへの関わりも深く、竹川氏とは知人の紹介で知り合い、、2015年から実行委員に就任。20種類近くの東北の食べ物や飲み物をを提供する“エイドステーション”のアレンジメントとエイドボランティアの統括をメインに、IT,web関連の業務も担う。

「東北風土マラソン&フェスティバル」とは

東北風土マラソン&フェスティバル

2014年から宮城県登米市で開催されているファンラン大会。春の東北の田園風景の中を、東北各地の名物グルメを食べ、日本酒の仕込み水を飲みながら、走る楽しみを存分に味わうイベントとして注目を集め、2016年は4000名を超えるランナーが全国から集結。マラソン大会と同時開催の登米フードフェスティバル、東北日本酒フェスティバルなども含めると、2日間の来場者数は3万5000人超。

「東北風土マラソン2016」

日程:4月23日(土)リレーマラソン、4月24日(日)フルマラソン、ハーフマラソン、アシックス・トゥモローラン(3km、2km、1km)/会場:登米市長沼フートピア公園ほか/主催:東北風土マラソン&フェスティバル2016実行委員会/協賛:株式会社アシックスほか

公式サイト

東北風土マラソン&フェスティバル
http://tohokumarathon.com/

 

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