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「最高の“時”で、明日の世界をつくる」TV業界の未来を担う学生向け新規ビジネスアイデアソン
TBS 様

株式会社TBSテレビ様 事例インタビュー

2020年に新しい企業理念とロゴ、そしてブランドプロミス「最高の”時”で明日の世界をつくる」を掲げ、これまでの”放送局”の枠を超えるべく動き出した放送大手の株式会社TBSテレビ(東京都港区:以下TBS)。2021年には「デジタル分野」「海外市場」「エクスペリエンス(Live&Experienceなど体験するリアル事業)」の3分野を成長領域の柱とするVISION2030を発表し、今後放送事業以外の収益を増やすべく、新規ビジネスの創出に大きく舵を切る事業戦略を打ち出しました。

今回HackCampでは、この新しいビジョンを学生向けに伝えるビジネスセミナーの企画~実施までを約3ヶ月に渡り伴走。部署横断の初プロジェクトについて、人事労政局人事部の金原さんと畑さんに話を伺いました。

就職セミナーにも「最高の“時”」を求めて~新規ビジネスアイデアソンにたどり着いた理由

「TBSとして事業戦略のビジョンを示すVISION2030を学生に発信するなら、やっぱりただの一方的なセミナーだと面白くないな、という思いが最初にありました。」と語るのは今回プロジェクトの発起人となった人事部の金原さん。

プロデューサーとしてバラエティの制作現場の第一線を長年歩んだ後、人事部に異動。新型コロナの影響を受け、コミュニケーションが全てリモートになった時も、自身が主催する会社説明会では単にスライドを作って読み上げるのではなく、PCを持ち歩いてドラマのスタッフルームやスタジオの裏側を配信するなど、参加する学生に「TV局ってこんなに面白いんだ!」という思いを様々な形で伝えてきたそうです。

「そもそもTV業界は報道や番組制作のイメージが強いので、新規ビジネスをテーマにしたセミナーをやる、といきなり言われても学生さん側もピンと来ないだろうなと思いました。それならばもっとお祭り的なイベントにして参加してもらう方が、より深いコミュニケーションができるだろうな、と。そこから、学生さんが新規ビジネス創発を生で体験できるアイデアソンという案にたどり着きました。」(金原さん)

しかし、じゃあアイデアソンをやろう!と思い立ったものの、そのノウハウはTBS社内にはありませんでした。そこで一緒に組めるパートナーを一通り探したところ、豊富なアイデアソンの実績を持つHackCampが候補に挙がったそうです。

株式会社TBSテレビ 人事部兼人材開発部次長 金原 将公 さん

「ぼわっとしたイメージ」が、どんどん明確に~多様なプロジェクトメンバーだからこそ生まれたイベントの”ありたい姿”

しかし、いくつかの企業から提案を受けた中でなぜHackCampを選んだのでしょうか?その理由は、豊富なアイデアソンの実績だけではありませんでした。畑さんは「最初は霧の中にあってなんとなくぼわっとしていた今回のセミナーのイメージが、提案を受けて行く中で少しずつ晴れて、骨格ができ肉付けされていったような感覚でした」と語ります。

畑さんもこれまでは制作現場のキャリアが長く、人事部はまだ異動して数年目。「金原も私もビジネスと関係ないキャリアを歩んできたので、今回は社内からビジネス分野に長けた人材を色々な部署から集めてもらって、プロジェクトを結成しました。とはいえ、新規ビジネスセミナーについては誰もノウハウはなく…。通常の番組制作現場ではプロデューサーなど指揮を執るリーダーが決まっていて、その人に従う形で物事が進んでいきますが、今回はまず何をどう動いたらいいのか誰もわからない状態からのスタートでした。」

ヒアリング時、その状況を聞いたHackCampは「セミナーでどんなアイデアワークを実施するか」といういわゆる「How」中心ではなく、「そもそもこのセミナーがどうありたいか?」という「WHY」をプロジェクトメンバー間で合意形成するワークショップが重要なキーポイントと考え、併せてご提案しました。結果、その重要性を理解していただき採用となり、実際にプロジェクト初回のミーティングでワークショップを実施しました。

「最初の問いづくりの探究ワークから始まって、視覚会議で合意形成をした時は、バラバラだったプロジェクトメンバーの方向性が定まったなと感じる瞬間でした。」(畑さん)

尚、この時の視覚会議でプロジェクトメンバーから最も多く選ばれたキーワードは「おもしろい」と「期待させる」。TBSらしさを強く感じられるワードばかりだったのが、印象的でした。そして、このワークショップから出てきた方向性を基に、セミナーの企画は進行して行きました。

株式会社TBSテレビ 人事労政局人事部 畑 舞香さん

学生たちの新規ビジネスに対するリアルな熱い議論 × 「頭の中が見える」オンラインでのアウトプットから見えたもの

そして2021年10月16日、全国から選抜された約30名の学生が集まり、新規ビジネスアイデアソンが開催されました。前半はアイデアの出し方とビジネスプランへのまとめ方を個人ワークの形で学び、後半はチームワークの形でTBSの新規ビジネスをテーマにしたアイデアソンが行われました。

今回は対面で会場にリアルで集まるものの、ワークのアウトプットは全てGoogleクラウドツールやオンラインホワイトボードツールのMiroを使用するという、ハイブリッドスタイルで進行。

「この座組は対面とオンラインの両方の良いとこ取りができたな、とすごく感じました。チームワークではリアルでお互いの顔と人となりを見ながら議論ができつつ、オンラインでアウトプットしていくことにより情報が可視化され共有しやすくなるので、参加者やチームの“頭の中(思考回路)が見える”ような、これまでにない貴重な体験でした。」(畑さん)

また、事前に当日のワークをテストプレイで体験していた金原さんは、参加者のワークのアウトプットを見て「学生さんたちの優秀さにはびっくりしました。アウトプットのスピードの速さ、質、どれも刺激を受けるものばかりで。プロジェクトメンバー一同、TBSもそれに期待に応えられる内容を出していかないといけないなと改めて感じました。」と驚きを隠せませんでした。

「VISION2030を読んで来てくれているのはもちろん、中期経営計画まで読んできてくれた学生さんもいて、さらに自分なりの問いを持って質問してくれたのはとても嬉しかったですね。こんなにTBSの新規ビジネスに興味を持ってくれる学生さんがいるのか!と希望が持てました。」(金原さん)

当日参加された学生たちはたくさんの応募者から選抜されたメンバーでしたが、アンケートでは「新規ビジネスを考える手法を体感できて学びがたくさんあった」「想像以上に中身も周囲のレベルも高かったですが、とにかく楽しかった」などの声が寄せられました。新規ビジネス創発の難しさと楽しさを同時に持ち帰ったようでした。

※当日のグループワークは、オンライン仮想ホワイトボードツールを使用して実施

“何もかも初めてのプロジェクト”を通して感じた「問いの力」の重要性~5年後10年後のありたい姿

今回、開催されたセミナー及びプロジェクト全体を通して、畑さんは「”問いを考える力”は、これまでにない新規ビジネスやプロジェクトなど”誰も見たことも聞いたこともない、正解がない問題”を考える際に非常に役に立つ、ということを実感しました。採用の現場などでも、その人がどんな”問いを考える力”を持っているのかをしっかり見ることは、とても有益だと思います」と実施されたアイデアワークの中でも特に問いのワーク(QFT)から得た学びを話してくれました。

「今回は初めてのプロジェクトでしたが、HackCampさんに入っていただくことで、集まったプロジェクトメンバーで問いから仮説を導き出し、そこからありたい姿を合意形成しながら、セミナーを作り上げていった感覚がありました。今、TBSの制作系の就活セミナーでは、名物プロデューサーや記者などのスターがいて、”その人に会いたい”という気持ち一心で学生がたくさん集まります。来た学生さんが実際に会って緊張で震えたくらいの人もいます。新規ビジネスの分野でも、そんなスターがどんどん生まれて行って、このセミナーも5年後10年後、あそこに行って、選抜メンバーに選ばれるようになりたい、と学生さんから思ってもらえるようなイベントにして行きたいなと思っています。」(金原さん)

今期始まったばかりの同プロジェクト。しかしそこには「最高の”時”」を生み出す新しいTVビジネスを担う人材との出会いに向け、着実に第一歩を踏み出したプロジェクトチームの姿がありました。今後5年後10年後、放送局の既存のイメージやビジネスに捉われない新しいビジネスが育ち、スターとなる人材が輩出されていくことを弊社一同心から楽しみにしています。

目的

  • 新しい分野(新規ビジネス開発)における学生向け就活セミナー(ビジネスアイデアソン)の開催

課題

  • 新しい企業ビジョンを学生に告知するために、セミナーとして新規ビジネスのアイデアソンの開催を検討しているが、社内に実施のノウハウがなかった

効果

  • 理想のイベントの有りたい姿の合意形成が成されたことにより、初めてでも円滑にプロジェクトが進行。学生が新規ビジネスを本格的に考える体験機会を創出。また、個人とグループワーク共にオンラインツールで実施したことにより、対面とオンラインの双方の利点を活かせた

導入の決め手

  • イベントをどうやるか(HOW)だけでなく、理想のセミナーのありたい姿(WHY)の描き出し、それに基づいたイベント設計、最後のファシリテーションまで総合的な提案だった点

時期

2021年10月/1day

参加人数

25名程度/5チーム

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