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応募数は前年比の2倍に。ダスキンが挑む、AI活用による新規事業創出と「挑戦する風土」への変革
株式会社ダスキン 様

新規事業創出のためにビジネスコンテストを開催する企業は多いものの、「参加者が集まらない」「運営ノウハウが足りない」といった壁に直面するケースは少なくありません。株式会社ダスキンもまた、同様の課題を抱えていました。

しかし2025年、同社はある「仕掛け」によってコンテスト応募数を前年比2倍へと飛躍させ、社内に挑戦の風土を根付かせることに成功しました。鍵を握ったのは、生成AIの活用と、参加者の熱意に火をつけるワークショップのデザインでした。


■お話を伺った方々

株式会社ダスキン 経営企画部 経営戦略室の皆様
(左から)鈴木 一美様、森尾 早紀様、家門 香里様、戸田 康之様
今回のインタビュー対象者
森尾 早紀様、家門 香里様

高すぎる「新規事業」の壁と、
事務局のノウハウ不足

株式会社ダスキンは、清掃・衛生用品のレンタルや販売を行う訪販グループと、ミスタードーナツを始めとするフードグループを柱に事業展開をしている企業です。2025年4月より掲げている長期経営戦略「Do-Connect」の実現に向け、人に社会に「喜びのタネまき」を実践し、「道と経済の合一」を追求しながら、新しい価値を創造するという「挑戦」を続けています。
この戦略を具現化すべく、新規事業開発部、経営企画部、業務改革推進部の3部署合同で事務局を立ち上げ、2023年から自社運営の「新規事業アイデア募集」を実施。しかし、過去2回の開催を通じて、事務局メンバーはいくつかの課題を抱いていました。

「日々の業務に追われる中で、ゼロから企画を立てるのは社員にとって非常にハードルが高かった。これが一つ目の大きな壁でした。また、せっかくなら、より多くの人に気軽に参加してもらいたいという気持ちもありました」(家門さん)

「AI活用」をフックに、
アイデアコンテスト参加の裾野を一気に広げる

そんななかで3回目を迎えた2025年、事務局は2つの目標を定めました。参加者の心理的ハードルを下げ、より気軽に参加してもらえるようなアイデアコンテストにすること。そして、目に見える成果として、過去最高の応募数を獲得すること。そこで注目したのが、急速に普及が進む「生成AI」です。

「アイデアコンテストに興味をもってもらうために、ワークショップを企画しようと思っていたのですが、『AIを活用してアイデアを考える』という切り口なら、新規事業に興味がある層だけでなく、『業務でAIを使ってみたい』という層も巻き込めるのではないかと考えました。ネットで検索をしながら複数のサービスを検討しましたが、AIを新規事業創出に活用した実績が豊富で、なおかつ問い合わせやデモに対する即応性、柔軟性が圧倒的だったHackCampさんへの依頼を決めた次第です」(森尾さん)

相談を受けたHackCampは、AIを単なるツールとして提供するのではなく、ダスキンの企業文化に寄り添い、参加者の「きっかけ」となるような全3回のワークショップを設計しました。

「AIとの対話」が盛り上がりを見せた

オンラインで開催された全3回のワークショップには、全国から多様な部署のメンバーが参加。プロンプトの基礎からAIとの対話を通じた市場調査、企画書作成までを一気通貫で体験しました。

使用したのは、社内導入されていた「Microsoft Copilot」です。今回のワークショップがきっかけで利用申請される方もいたそうです。

「使い方がよくわからなかったり、業務に活かせていなかったりするケースはもちろん、このワークショップで初めてMicrosoft Copilotを使う社員もいたようです。それが、生成AIの活用法を基礎の基礎から学べたことで、開催後のアンケートでは参加者の94%が『満足』と回答。画面越しにも、参加者の皆さんが必死に取り組んでいる姿が伝わってきました。

また、自分一人では何日もかかる市場調査や企画構成が、AIを使うと数分であっという間に形になる。そのスピード感に、参加者だけでなく、私自身も大きな感動を覚えました」(家門さん)

今回、講師であるHackCamp矢吹が強調したのは、「人とAIが共創(協働)で考えることの大切さ」です。生成AIが得意な「大量のアイデアを出す」ことは任せる。そのかわり、AIが生み出したアイデアから取捨選択・組み合わせて、新たなアイデアを生み出すのは、人間の唯一無二の役割であることを、ワークショップ内で繰り返し伝えました。

「実は当初、役員から『AI任せで大丈夫なのか。思考停止に陥るのではないか』という懸念点が出ていました。けれども、『ヒントを与えてくれるのはAIだが、判断し、問いを立てるのはあくまで人間』という、人とAIの役割分担を明確にするスタンスを打ち出してもらったことで、経営方針をくみ取った価値のある取り組みだと評価してもらうことができました」(家門さん)

応募数は前年の2倍。
内に秘めた「想い」が形になった

ワークショップ後に募集が開催された「新規事業アイデア募集2025」では、想像以上の結果が出ました。応募数が、実に前年の2倍以上に急増したのです。

「一番驚いたのは、一人で20件ものアイデアを応募してくれた社員が現れたことです。聞けば、本当は応募した倍以上のアイデアがあったのだとか! 開発部門の方に所属している方だったので普段から温めていたものがあったのかもしれませんが、ワークショップ参加によりAIという武器を得たことで、内に秘めていた『想い』が爆発的にアウトプットされたのだろうなと推測しました。とてもうれしかったです」(森尾さん)

「挑戦」してみて良かったと
感じてもらえるように

今回もう一つの大きな施策が、アイデアコンテストの審査において『共創ナビivan®(HackCampが提供する次世代型イノベーションシステム)』を導入したことです。膨大な数の応募作品に対して、一次審査では初期振り分けをAIで行い、最終判断は事務局が実施。また、すべての応募者に対するフィードバックコメント作成にもAIを活用して下書きし、事務局が一件ずつ確認、修正のうえ送付しました。

「どうしても応募作品を分析してフィードバックするリソースがなく、過去2回はただ選考結果を送るだけで申し訳なく思っていました。しかし今回は、AIが作成した評価の叩き台を元に、事務局が一つひとつ丁寧に目を通してコメントを返しました。応募したことへの納得感を高め、「挑戦してみて良かったな」と少しでも感じてもらえていたら嬉しいです。(森尾さん)

結果的に、今回のプロジェクトは、定量・定性の両面で大きな成果をもたらしました。

■応募数の大幅増加: AI活用に関心がある層を取り込み、参加の裾野が拡大(前年比2倍以上)

■ITリテラシーの向上: ワークショップを機に、社内のMicrosoft Copilot利用申請が増加。
通常業務にAIを活用するきっかけに。

■挑戦する風土の醸成:同社が大切にする価値観「想いを今、動かせ。」を、多くの社員が体現

さらに、ワークショップ参加者の感想からも、今回の取り組みでそれぞれが知識や学びを持ち帰ってくれたことがわかります。

参加者の感想

「期待以上の成果でしたね。新規事業だけなく、普段の業務にもAIを積極的に活用したいという熱い想いを感じました。次は、この熱量を実際の成果や事業化に結びつける、もう一段上のフェーズへ進みたいと考えています。」(家門さん)

想いを動かし、人と人、人と社会、人と明日をつなぐために。ダスキンの挑戦は、デジタルを活用しながら、さらに加速していきます。

目的

  • 長期経営戦略「Do-Connect」の実現に向けて「挑戦する人材を育てる」「挑戦が生まれる風土をつくる」

課題

  • 現状の業務にプラスして、新規事業に携わることへのサポート体制ができていない。/社内に新規事業創出のノウハウが不足している。/アイデアコンテストへの参加者を増加させたい。

効果

  • AI活用をフックにしたことで、アイデアコンテストにつながるワークショップへの興味関心を高めることができた/「アイデアコンテスト」第3回目にして過去最多の応募数を達成した/今後もAIを業務に活かしたい、という意欲に繋がった。

導入の決め手

  • AIを用いた事業開発の事例が豊富だったこと/問い合わせや相談に対する即応性、柔軟性が圧倒的だったこと。

時期

2025年6月

参加人数

約70名(ワークショップ)

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