<株式会社シルキースタイル様事例紹介・後編>
☑POINT
株式会社シルキースタイルは、創業時から掲げ、再構築をした「ミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)」を社内外へ浸透させていくためのワークショップを行いました。結果、社員間の距離やMVVへの意識など、目に見えるさまざまな変化が起こった一方で、新たな課題が生じることに。そこで、さらなる企業成長のために、第2回目となるワークショップ開催へと至りました。
1回目のワークショップを経て、シルキースタイルの経営者である山田さん、上田さんは、確かな手ごたえを感じていました。
「コロナ禍という社会背景もあり、リモートが主の環境の中で、社員同士がじっくりと自分の考えを伝え合う機会が非常に少ないと感じていました。けれどもHackCampさんに依頼したワークショップを通じて、MVVという会社の一番大切なものについて皆で集って話し合えた。まずこのことに、大きな価値を感じました。共に目指すものが共有されたので、チームの一体感は一層深まったと思います」(上田さん)
それは現場スタッフも同様で、同じチームのメンバーはもちろん、他部署のメンバーとのコミュニケーションが増えたという声が多く集まりました。さらに、これまで以上にミーティングの機会を作ることで、お互いのモチベーションアップにつながることも実感したようです。
一方で、今後の課題も少しずつ露呈してきました。
「1回目のワークショップは、社員全員のマインドスイッチをオンするという位置づけで考えていました。おかげで、MVVに対する意識も、仕事に対する姿勢も変化が生まれつつあります。そうなると、次はチームで数字を共有しながら、どうビジネスとして動くべきかを意識できるような施策に繋げたい。そこで、第2回目となるワークショップについて、HackCampさんにご相談した次第です」(山田さん)
前回の開催から約半年後、2022年6月に開催した第2回目となるワークショップ。ここでは、事業部ごとの目標策定をメインミッションとし、3年後にありたい姿を皆で考えました。その際行った手法のひとつが「視覚会議®︎」です。
視覚会議®︎とは、未来のありたい姿を定め、現状とその姿を比較して課題や論点を洗い出し、解決策を定めていくというアプローチ法のこと。5ステップ60分間で、3年後のありたい姿を合意形成することを目標に、お互いが描くイメージをアウトプットしていきます。
体験したメンバーからは、良い反応が次々と返ってきました
「ワークショップの内容がとても良かったです。普段は、日々の業務に追われているので、なかなか考える時間がとれないため、部署ごとのありたい姿や目標を設定する良い機会でした。参加メンバーの発言も、すごく良かったんですよ。素晴らしい意見がたくさん出ていて。もう少し時間があったら、さらに深堀りできたかなと思います」(志田さん)
「これまでは、同じチームにいても、いまひとつ一体感が感じられないときがあって、どこか孤独だったんですよね。業務内容的に一人で進めることも多いので、個人のビジネスになりがちだったと言うか。でも、同じMVVというゴールを意識できたので、成果まで出せているかと言うと、まだまだこれからですが、皆で同じ場所を目指でるようになってきたと思います」(南さん)
「私は5人いる部署を束ねる立場なのですが、自分が携わっている業界でどう生き残っていくのか、介在価値を高めるにはどうしたらいいかといったことをチーム全員で考え、各々が描くありたい姿を知れたことが良かったと感じています」(上原さん)
こうして、二度にわたるワークショップを終えた今、率直な感想と現在のシルキースタイルの様子を聞いてみました。
「はじめは、ワークショップを行うことで本当に社員の意識が変わってアウトプットと行動に移せるのか、正直不安の方が大きかったです。でも、結果的には大成功でした。各自の意識が大きく変わる良いきっかけになったことを実感しています。もちろん、ここから具体的なアクションに繋げていくのは簡単ではないし、まだ成果が出ているとは言えませんが、そのあたりは、時間軸を追うほどに変わっていくのではと思っていますので。今後も、さらにワークショップを重ねて、追求していきたいです」(山田さん)
「会社を良くするためにはどうしたらいいか、どこを目指していくべきか、何にエッジを立てていかなければいけないか。今回のワークショップを通して各々が考えるようになりましたね。また、採用に関しても、今回みんなで話し合って決定したMVVを有効に使えそうです」(上田さん)
「今回、とても良い機会だったので、さらに欲を言うとですが……ワークショップではMVVのうちミッションにベクトルが向いていましたが、じつは自分たちが日々の業務で活かすべきなのは、バリューかもしれないですね。たとえば、企画書ひとつ作るにしても、シルキースタイルのバリューである『豊かな想像力で、あらゆることに寄り添おう』『独自の審美眼で、新しいストーリーを生み出そう』『確かな専門性で、知識とノウハウを提供しよう』を盛り込むように意識することで、これまでとは違った視点の提案ができそうですよね。そういった工夫もしていきたいです」(上原さん)
最後に、上田さんは笑顔でこう述べました。
「じつは、今回のワークショップを行う前に、部長クラス以上のメンバーでMVVについて話し合ったのですが、言葉一つでこんなにも内容のとらえ方が変わるのだということを痛感していました。これを社内全員で共有するのは、かなり難しいのではないかと……それがHackCampさんの手法では、短時間でまとまってしまった。今後、さらにシルキースタイルがステップアップしていくために、伴走していきたいパートナーです」(上田さん)
MVVを再構築し、改めて社員全員の意思確認ができたシルキースタイル。これからさらに、企業として大きく飛躍していきます。