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VUCA時代にチームが獲得するべき4つのケイパビリティ(能力・強み)

2022.7.8

VUCAとは不確実性が高く、予測困難な状況のことです。

不確実で複雑で曖昧な時代は、これまでの予測や経験が使えません。

こんな時代に、組織やチームに求められる行動とは何でしょう?

それは未来を予測するのではなく「構想する力」、そして解決策ではなく「問題を発見する力」を得るために、激しい変化の中でぶれない「ビジョンやパーパス」などを設定することです。

さらに「変化への適応力」「迅速な意思決定」も要求されるため、そうした変化する社会に対応する組織をつくる必要があります。

以下では、VUCA時代にチームが獲得するべき4つのケイパビリティ(能力・強み)について解説します。

これからの時代に獲得すべき4つのケイパビリティ(能力・強み)

具体的には、これまでの時代、そしてこれからの時代とでは、このように必要とされるケイパビリティが変化しています。

これまでは、解決策を素早く正確に探せる人材が優秀とされてきていました。

しかしこれからは、一人ではなくチームで共創し、未来を構想し、解決策ではなく問題・課題を発見することができ、計画からではなく観察から始まるプロジェクトマネジメントが必要となるでしょう。

4つのケイパビリティそれぞれについて、詳しくみていきます。

① 各自で考える報連相型から、チームで考える共創型へ

これまでは、答えや判断基準は上司が持っており、部下は個人で考えつつその上司の判断を仰ぎながら仕事をするという、いわゆる報連相がチームのコミュニケーションの中心でした。

これは、なにか「正しい答えがある」ということを前提とした進め方であり、何が起こるか全く予測ができないVUCA時代においては、うまく機能しないことも多くなってきました。

より不確実性や変化に対応しやすいのは、チームで「ともに考え、ともに作る」共創型の進行です。過去の経験が使えず、明確な判断基準がない物事においては、一人の専門性や経験に頼るのではなく、チーム全員の多様性や発想力が遺憾なく発揮されることが重要になります。

目指したいビジョンは予測するのではなく構想する

ゴールを描くということは未来を描くことです。

ゴールを描く方法は2パターンあります。

過去・現在の延長で目標を設定することをフォーキャストと読んでいます。
一方でありたい姿を最初に定義して逆算でシナリオを構築することをバックキャストと読んでいます。

未来予想はしても外れる。であればこんな未来を実現したいというビジョンを描き、それと現状とのギャップから解決策を考えることがVUCA時代には重要です。

決まったタスクを確実にこなし、積み上げていくやり方(正解がある場合はこれでOK) 作業をこなす。既存のすぐれたモデルを回し利益を確保するには向いています。

ただVUCA時代、先は読めません。これまでの強みが陳腐化して衰退する企業も数多くあります。

新しい価値を作っていくには、思考錯誤、トライアンドエラーをしながら、仮説検証を繰り返しすすめる(正解がない場合はこっちがいい)苦しい道。

正解がないからこそ、みんなの気持ちを確実に握る遠くの目標・ビジョン・パーパス・北極星が必要になるのです。

解決策の発見よりも、本当に解くべき課題を発見することが重要に

技術の進歩とともに、解決策は既に世の中に存在し、コモディティ化しつつあります。
しかし、解決策が豊富にあるからこそ、Howから考えてしまいがちな傾向もあります。
目先のHowにばかり目が行っていると、間違った課題に取り組んでしまう可能性もあります。

そこで、解決策ではなく、いかに誰も発見していない課題を探すか、が重要となります。

解決策で差別化するにはいい課題を見つける。そして、いい課題を見つけるにはあなたが作りあげたいゴールや世界観を明確にすることです。

このゴールや企業の理念やパーパスに当たる場合もあります。
問題や課題を探すにはありたいゴールが、ならではのゴールがとても大切になります。

マネジメントはPDCAサイクルからOODAループ型へ

OODAループは、元々軍事行動のオペレーションで活用されていたものです。戦時下においては、予定された計画に従順するだけでなく、自らその状況に適応し、迅速に判断し、次のアクションを起こすことが求められます。

PDCAサイクルは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)の順にサイクルを一方向に回します。
一方、OODAループは、文字通りループであるため、必要に応じて途中で前の段階に戻ってループから再開したり、状況に応じて任意の段階からループをリスタートしたりできることが大きな特徴です。
このように、Plan(計画)に基づいて1周するPDCAサイクルに比べ、OODAループは自由度が高く、変化に対応しやすいということが大きな違いといえます。

それによって実現するマネジメントとは、トップダウンで部下が決められたことを実行するのではなく、予想外の事態になっても、定められたビジョンをもとに従業員が各々で主体的に考えて実行する経営です。

例えば、ティール組織、ホラクラシー経営、自律分散型(アメーバ)経営といったキーワードがまさにこのOODAを活かしたマネジメント方法になります。

どのように4つのケイパビリティを獲得するか → 会議から変える!

ここまでこれからの時代のチーム・組織に必要な4つのケイパビリティについて説明をしてきましたが、どうしたら実現できるのか?というところにご関心をお持ちの方もいらっしゃると思います。

HackCampでは、これを「会議を変える」ことで、どんなチームでも、決まったプロセスで確実に、組織変革を実現していけることのできるメソッドとしてご紹介しています。

どんな会社・組織にも会議は存在しますよね。

その会議の運営を変えることで、仕組みとして、VUCA時代に求められるチームのケイパビリティを獲得することができます。

詳しい会議ソリューションの説明にご関心のある方は、こちらをご参照ください。

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